社労士試験講座ポイント解説

労働基準法①

労使協定のポイント

今回の労使協定のポイントについて解説します。

労使協定で押さえておくべきポイントは次の2つです。

①届出を必要とするもの
②効力の発生時期

①については労働者に不利になる協定(労働時間の増加につながる協定)や労働者のお金に関する協定については行政側のチェックが必要なため届出が必要と覚えましょう。具体的には下記の協定が該当します。

・協定名に「労働」がつく労使協定
・36協定
・任意貯金

②についてはほとんどの労使協定が締結時に効力が発生します。

その中で例外が「36協定」です。36協定だけは届出を行なってはじめて効力が発生します。

36協定は労働者の時間外・休日労働を可能とする協定です。

労働者の長時間労働につながる可能性があるため労働者保護の観点から特別扱いされていると覚えておきましょう。

また、労使協定は免罰的効力を持つにすぎず、労使協定を結んだだけでは労働者に対する強制力はありません。

労使協定の内容を労働者に守らせるには就業規則などで別途規定しないといけない点も押さえておきましょう。

2021/11/27