社労士試験講座ポイント解説

労働保険徴収法⑭

保険関係の消滅について

(1)概要

労働保険の保険関係は、事業の廃止等の要件に該当すれば消滅します。要件に該当した場合は、所定の手続きが必要となる場合があります。

(2)保険関係の消滅

①強制適用事業
消滅事由:事業の廃止、終了(有期事業)
手  続:確定保険料申告書の提出及び保険料の精算

②暫定任意適用事業
消滅事由:厚生労働大臣の認可
手  続:労働局に保険関係消滅申請書、労働者の同意証明書を提出
※事業の廃止、終了があった場合の手続きは①と同様

(3)暫定任意適用事業の要件

暫定任意適用事業の事業主が、労働保険の保険関係消滅の認可を受けるには以下の要件を満たす必要あがあります。

①労災保険
・過半数の労働者の同意
・保険関係成立後1年経過
・特別保険料の徴収期間経過

②雇用保険
・4分の3以上の労働者の同意

(本日のポイントまとめ)
・強制適用事業の消滅事由は事業の廃止、終了
・暫定任意適用事業の消滅事由は廃止、終了、認可
・労災保険関係の消滅→過半数の同意
・雇用保険関係の消滅→4分の3の同意

2022/5/29